第2回(A日程・6/23)ダイジェスト:AIと共に、戦略の大転換を考える¶
“Design the AI strategy with AI” ―― AI前提で、戦略そのものを描き直す。
第2回(2026年6月23日開催・A日程)のダイジェストです。第1回が「人間の認知容量の解除」という 実装レイヤーの話だったのに対し、第2回は 戦略レイヤー(第3層) ―― 競争のルールがAIで 書き換わるとき、勝ち筋・負け筋はどう変わるか ―― がテーマ。2つのAIゲームを通して、戦略を 「AIと共に、AIを前提に」考える体験をしていただきました。
第2回には追加開催(B日程・7/10)があります
第2回は、A日程(6/23) と、同内容の B日程(追加開催・7/10) の2日程で実施しました。 こちらは A日程(6/23) のダイジェストです。B日程(7/10)は Vol.2B 第2回(B日程・追加開催・7/10) をご覧ください。
本日の起点 — 始まりの物語¶
前提が変わると、勝者が入れ替わる。¶
戦略とは、競合がいて顧客が動くなかで、独自価値・競争優位性・模倣困難性(モート)をどう作るかを 考えること。問題は、そのゲームの前提がAIで丸ごと書き換わることです。
過去にも同じことが起きました。インターネットが登場したとき、旅行会社もCDレンタル店も 「ネットが大事だ」と理解し、こぞってデジタル化しました。けれど ―― 旧来のツアーを 「オンラインで売る」だけの会社は消え、勝ったのは Booking.com や Expedia のように、ネットを 前提にまったく違う商品・体験を組んだ会社でした。CDレンタルも、店頭→オンライン注文→宅配→ そしてストリーミングへと前提が変わるなかで、楽曲やアルバム単位で売る必要すら消え、旧来モデルの ままの会社は淘汰されました。
本プロジェクトは、AIの戦略インパクトを3つの層で捉える 5×5×5の枠組み を指針としています。 第1回が最下層 [1A] だったのに対し、第2回は最上層の 戦略転換 に踏み込みます。
当日の流れ — 2つのAIゲーム¶
戦略は「考えるだけ」では身につきません。第2回では、AIを相手・道具・審査員として使う2つの ゲームで、AI前提の戦略を体験しました。いずれも仕組み自体をClaude Codeで数日〜1週間で開発 しており、体験そのものがAI駆動であることも見どころです。
① AI戦略対抗戦 ― 競争のルールが変わるとき¶
「AI時代の教育」を題材に、大手学習塾・EdTech・AIネイティブ学習スタートアップの3陣営に分かれ、 各自が戦略案を入力。AIが一次評価し、学習者・保護者・教育行政・AIプロバイダーといった ステークホルダーが動的に反応します。最後はClaude・GPT・Geminiの3モデルが「深さ(=競争原理 そのものを変えたか)」などの軸で審査。他者やAIの発想を数多く見て、自分の戦略の引き出しを 増やすことが狙いです。
② AI事業デザインゲーム ― AIが価値創造の前提¶
「週末の買い物を“届く・選ぶ・楽しむ”に」をテーマに、4人のAIペルソナ顧客(八百屋店主・大学生・ パート・ITワーママ)を相手に事業案を10分でデザイン。ボードにコンセプトを書き、ペルソナに バーチャルヒアリングし、スタジオで画像・キャッチコピー・チラシ・絵コンテを生成して採用して いきます。アイデア出しから可視化・検証・試作までが高速で回る感覚 ―― 自社も顧客も競合もAIを 使う前提での競争を、体で理解する回でした。
手元でも ― AIXシナリオを描く¶
ゲームのあとは、各自の業界で「AI前提の戦略転換シナリオ」を手元のAIで作成。多くの人の本音は 「方向性は分かる。でも自社の人員構成では簡単にいかない」。だからこそ、現在の延長ではなく 未来からバックキャストして会社を作り変えるという次の問いへ進みました。
自分がやらなければ、競合がやる。¶
ポストイットを貼り替える速度とは、もう別世界です。AIを前提に事業価値も戦略も姿を変えていく ―― 自分たちがやらなければ、競合がこのやり方で攻めてくる。ただし、個人が一度使って面白がる だけでは企業の競争力は変わりません。組織の多くの人が使えるように、そして一過性で終わらせず 積み重ねていくこと。そこに、本当の戦略インパクトが生まれます。
次回 第3回(7/21予定)以降は、組織変革のレイヤー(人材・情報流通・暗黙知の継承など)も視野に、 戦略的にインパクトの大きいテーマを設計していきます(テーマは構想中)。
関連ページ: B日程(7/10)のダイジェスト ・ ダイジェスト一覧 ・ 開催予定・次回案内
次回開催は 8/3(月) 20:00〜。継続的な開催案内はメール配信登録から受け取れます。