設計思想¶
3つのコアコンセプト¶
本プロジェクトは、三つのコアコンセプトを軸に設計しています。
- Start with Why ——目的から始める
- 事業戦略として何を実現したいかの問いを起点に、その手段としてAIをどう組み込むかを 考えます。「ツールとしてのAI活用」はそこかしこで学べます。ここでは「AI前提で戦略の 前提そのものを書き換える」ことに焦点を当てます。
- 動かす、作る、数をこなす ——手を動かす実践
- 知識を得て満足するのではなく、毎回、実際に手を動かして動く仕組みを作ります。 プログラミング経験は前提としません。AIとの対話を通じて、各自が自分の事業文脈に 合わせた仕組みを組み立てます。
- 常に日進月歩のテーマを ——最新を追い続ける場
- 一定のカリキュラムが完了すると終わる有期型プログラムではなく、AIの進化に応じて テーマを常に更新し続けます。AI時代の戦略の引き出しを積み重ね続ける場を作ります。
各回を貫く3つの層¶
各回のセッションは、三つの層を貫く設計を意図しています。
- 第一の層:戦略転換 ——自社の競争原理がどう変わるか
- 顧客価値の定義、差別化資産の中身、時間軸の勝負、収益構造そのもの——AI時代に何が 自社の優位性を作るのかを問い直す視座。
- 第二の層:組織変革 ——組織の能力をどう再構成するか
- 情報が流れる仕組み、創造のスピード、組織として学習を積み上げる力。戦略を実装した 先に、組織能力としてどう残すかを設計する視座。
- 第三の層:実装方法 ——実装の引き出しをどう広げるか
- AIとの対話、外部システムやAPIとの連携、自動化、アプリケーション化——実装手法の 選択肢そのものを広げる視座。
早々に陳腐化する個別技術を覚えることを目的とせず、一つひとつの実装経験を通じて、 これら三層を同じ人間の中で往復させていくこと——ここに、AI時代の新しい職能の核が あると考えています。
5×5×5の枠組み¶
本プロジェクトでは、AIが事業に与えるインパクトを上記の3つの層で捉え、それぞれの層に 5つの切り口を設けた「5×5×5の枠組み」を、各セッションのテーマ設定の指針にしています。
| 層 | 5つの切り口 |
|---|---|
| 第1層 実装方法 (業務・施策) |
[1A] 人間の認知容量の解除 ── AIが全件を読み、見落としを消す [1B] 人間の時間制約の解除 ── 24時間の対話と即時のソフトウェア製作 [1C] 人間の可能域の拡張 ── 個人の「できない」を破り、専門性を民主化 [1D] 人間理解と接点の深化 ── 一律から一人ひとりへ、本音に届く接点 [1E] 物理世界との接地と作用 ── センサーで見続け、判断を物理世界に返す |
| 第2層 組織変革 (事業組織) |
[2A] 情報流通の血流化 ── 議事録・日報・稟議をAIが担い、組織の神経系を作り変える [2B] 創造的活動の加速器 ── 0→1の活動を併走化し、創造のスピードを常態化 [2C] 組織学習と人材育成の統合 ── 個人成長と組織知が双方向に循環 [2D] 経営の知的オペレーション機構化 ── 分析と意思決定を機構化 [2E] 事業戦略と組織戦略の共転換 ── 事業構造と組織体制の適応を一体で組む |
| 第3層 戦略転換 (産業・事業) |
[3A] 顧客価値のシフト ── 価値の定義そのものが書き換わる [3B] 顧客接点のシフト ── 顧客側AIを前提に、見つけられ選ばれる構造へ [3C] 差別化資産のシフト ── アルゴリズムから独自データ・関係資産のモートへ [3D] 時間軸戦略のシフト ── 高速化と蓄積を使い分け、先行実験を資産化 [3E] 収益構造と戦場のシフト ── ビジネスモデルを根本再設計する |
テーマ設定そのものを、本プロジェクトの中心的な価値の一つと位置づけています。汎用ツールに 「何を作らせるべきか」を見出す判断眼を、各回を通じて各々の手元に積み上げていきます。
関連ページ: 背景と狙い ・ セッションの進め方 ・ 月次テーマ
次回開催は 8/3(月) 20:00〜。継続的な開催案内はメール配信登録から受け取れます。